首の痛み・肩こりについて
このページは、首の痛みや肩こりについて説明しています。
次の様なことでお困りの方は、原因と対処方法(治療)についてご覧下さい。
なぜ、首の痛みや肩こりは起こるのか?
二足歩行による進化と代償
もともと人間は四足歩行から二足歩行になったことで手が自由に使えるようになり、高度に神経系(脳)が発達し、現在まで大きな進化を遂げてきました。
ですが、それと引き換えに大きな代償も受けることになります。
構造的に重力の影響を最も受けやすくなり、重い頭部が一番上にくることで不安定性が生まれ、筋骨格系や神経系に大きな負担が強いられるようになりました。
いまや国民病といわれる肩こり、腰痛、膝痛などの発症の起源はここにあるといっても過言ではありません。
また高度に神経系が発達し、人間の体がより複雑化したことで生まれる様々な障害や疾患なども進化の代償といえるでしょう。

首の痛み
首は7つの骨(頚椎)、椎間板、関節、靭帯、筋肉などの組織から成ります。頚椎は前にカーブを描くことで頭の重さ、重力をうまく分散しています。重い頭部を細い首で支えながら、広範囲な動きを可能にしているため、とても不安定な部位といえます。
そのため、外傷、持続的な負荷、頚椎の異常、顎の問題、変性、ストレスなど、様々な原因によってそれらの組織が障害を受けると頚部痛として現れます。

頚椎は前弯によって物理的な負担を分散していますが、この前弯も頚部の組織には重要です。前弯の減少、いわゆるストレートネックや後弯という状態は頚椎の椎体や椎間板に負担がかかり、さらに頭部を維持する首の後ろの筋肉にも負担がかかります。一方、過剰前弯では頚椎の関節に負担がかかります。
頚椎前弯の度合いに関しては個人差もあり、必ずしも頚部痛の直接の原因につながるとは言えませんが、いずれにせよ、過度な前弯減少や過度な前弯は構造的にも機能的にも負担となり得るため注意が必要です。
頚椎に負担をかける日常的な要素としては、デスクワーク、下や上を向く作業が多い、姿勢、眼や腕の酷使、合わない枕や寝方、むち打ちなどの外傷、顎関節症、精神的ストレスや緊張などです。
さらに首からは手の先まで司る神経が出ているので、首の障害によって手にしびれが出たり、力が入りにくいといった神経症状が出ることがあります。

肩こり
肩こりは、首から肩にかけての筋肉の血行不良により起きるものです。
もともと人間の頭の重さは4~5kg、腕の重さは(片腕)2~3kgあるため、合計で10kgほどの重さが細い首や肩にかかっているわけです。
そのため長時間のうつむき姿勢や腕を酷使する作業などでは首や肩、肩甲骨周囲の筋肉が筋疲労を起こし血流が悪くなってくるのです。
肩こりを引き起こす要因は身体的ストレス(受動的な筋収縮、眼精疲労、頚椎の異常、顎関節症など)、精神的ストレス(社会的心理的ストレス、不安、うつなど)、性格的要因(リラックスできない性格、マイナス思考、ストレス耐性が低いなど)、環境要因、生活習慣などが大きく関わっています。
様々なストレスが引き金となって首から肩の筋肉が持続的に緊張し、その結果血行不良を起こします。症状がひどくなると頭痛、めまい、吐気、自律神経症状などを伴うこともあります。
スマホ症候群と首への負担
スマホ症候群は、長時間スマートフォンやタブレット端末などを使用することによって引き起こされる諸症状(頭痛、眼精疲労、ドライアイ、視力低下、首肩こり、手のしびれ、腕や肘の痛み、腱鞘炎など)の総称です(造語であり医学用語ではありません)。
米ニューヨークの脊椎外科医Kenneth K. Hansraj氏の研究によると、首が前に傾くほど頚椎にかかる負荷が増え、最も悪い姿勢では27㎏にもなるという報告があります。そのため、携帯電話やタブレット端末を使用するときは、使用時間や姿勢などに注意が必要です。
首の角度が0度では ⇒ 約4.5~5.4kg
首の角度が15度では ⇒ 約12kg
首の角度が30度では ⇒ 約18kg
首の角度が45度では ⇒ 約22kg
首の角度が60度では ⇒ 約27kg
頚部痛・肩こりの対処方法(治療)について
カイロプラクティックケア
頚部痛や肩こりでは、頭頚部、胸部を中心に脊椎のアライメント、可動性の改善、頚部を支える筋肉や胸部、背部の筋肉のバランスを調整していきます。首肩への構造的負担の軽減と神経機能を改善させることで症状の改善や予防につながります。
脊椎以外では肩甲骨や肩関節なども肩こりとは関係が深いため、正常な協調運動や可動域の改善も図ります。他には必要に応じて顎関節や四肢にもアプロ―チしていきます。
また普段の姿勢や体の使い方、癖なども大きく影響を与えるため改善が必要なケースも少なくありません。
頚部痛や肩こりは、カイロプラクティックで十分効果が期待できるので、お困りの方は国分寺カイロまで一度ご相談下さい。
- ■ Case No.127 整形外科で改善しなかった頚椎症・首肩痛、手のしびれ(30代 消防士)
- ■ Case No.116 首の痛み、左腕(肩から肘)のしびれ(50代 男性 会社員)
- ■ Case No.115 首、肩、背中の痛みと右腕のしびれ(40代 男性 研究員)
- ■ Case No.109 首のつまり感・痛み・頚椎関節障害の疑い(50代 男性 会社員)
- ■ Case No.103 頚椎椎間板症・首の痛み・腕のしびれ(50代 男性)
- ■ Case No.101 首、肩甲骨、腕の痛み・頚椎症性神経根症(50代 女性 デスクワーク)
- ■ Case No.100 子供の首の痛み・首が動かない・曲がっている(11才 女の子 小学生)
- ■ Case No.92 首の寝違え(50代 男性 配送業)
- ■ Case No.86 首の痛み・肩こり・頚椎椎間関節症候群(50代男性 会社員)
- ■ Case No.70 頚部痛・右を向くと首が痛い(30代 女性 会社員)
- ■ Case No.64 左頚部痛・左腕から小指のしびれ・神経痛(40代 男性 会社員)
- ■ Case No.48 左首筋の痛み・首が回らない・向けない(30代男性)
- ■ Case No.39 肩こり・首の張り・両肩のしびれ(40代 女性 医師)
- ■ Case No.37 急性頚部痛・上を向いた瞬間に首を痛めた(30代 男性 会社員)
- ■ Case No.31 首から肩にかけての痛み・張り(40代 男性 歯科医)
- ■ Case No.30 寝違え・首が痛い(30代 男性 会社員)
- ■ Case No.28 頚から肩にかけてのこり・頭痛(10代 男性 中学生)
- ■ Case No.26 首痛・肩こり・ストレートネック(30代 女性 DTPオペレーター)
- ■ Case No.13 頚椎椎間板ヘルニア・頚椎症 (40代 男性 公務員)
- ■ Case No.05 首の痛みを伴う手のしびれ・胸郭出口症候群(30代 女性 会社員)
- ■ Case No.03 頚部痛・肩こり(20代 女性 会社員)
- ■ Case No.02 寝違え・首のこり(30代 男性 SE)
頚肩部の症例一覧
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