骨盤・臀部痛について
このページは、骨盤・お尻(臀部)の痛みについて説明しています。
次の様なことでお困りの方は、原因と対処方法(治療)についてご覧下さい。
なぜ、骨盤・臀部痛は起こるのか?
体の中心となる骨盤の役割と障害
骨盤は腰椎の下に位置する仙骨とその両側の寛骨という3つの骨で形成され、後方は仙腸関節、前方は恥骨結合によってつながれています。
骨盤は体の「軸」「中心」「コア」などといわれる部分で、体幹を支え、歩行や運動、姿勢の維持に大きく関わっています。
上からの重力と地面からの力は骨盤と股関節で合流し、うまく緩和されているため、力学的には非常に重要な部分となりますが、過剰な負荷、不意な動き、外傷、老化などによっては障害も起きやすい部位といえます。
また骨盤には性差があり、女性は出産するために横に広く、男性は縦長になっています。
さらに股関節の形状も女性が浅く、男性の方が深いため、骨格の構造や支持組織の強度からみても女性の骨盤の障害は多く、妊娠や出産後では高い割合で骨盤の障害が起こります。
その他、骨盤周辺の痛みで注意が必要なものとして、内臓疾患、女性であれば婦人科疾患、骨折、血管の病気、骨の病気、感染症、腫瘍などがあります。
骨盤・臀部痛の対処方法(治療)について
カイロプラクティックケアによる改善
骨盤部のケアとしては、骨盤のアライメント、骨盤周囲の筋バランス、脊柱のアライメント、股関節の可動性、下肢のアライメントなどが重要になってきますので、これらの部位をチェックし、問題のある個所を調整または矯正していきます。
必要に応じて骨盤・体幹エクササイズ、骨盤ベルトの使用などを勧めることもあります。
カイロプラクティックでは特に仙腸関節を重要視しています。仙腸関節の周りは強固な靭帯で覆われていて、動きもわずか3~5㎜程度ですが、そのわずかな中にも歪みを生じ、神経系の異常や筋骨格系の障害につながります。
また、腰椎と股関節は骨盤と連結しているため、それらのアライメントや働きも重要です。
さらに骨盤からは自律神経(副交感神経)も出ているため、自律神経や内臓機能の問題では骨盤にも着目していきます。
カイロケアが有効な骨盤の問題
- 仙腸関節症候群・仙腸関節障害
仙腸関節の機能障害、不適合などによって起こる一側性の鈍い痛みです。
痛みは仙腸関節付近、臀部(でんぶ)、鼡径部(そけいぶ)、場合によっては下肢や足にまで広がることもあります。仰向け、椅子に座る、横向きで寝る(患側を下)、寝返り、歩行などで痛みが出るのが特徴です。
年齢や性別を問わず老若男女に起こります。原因としては、中腰での作業、不用意な動作、踏み外しや転倒、体の捻転動作、過度または繰り返しの負荷、可動性の低下や亢進、妊娠、出産、老化などがあります。
仙腸関節の問題は日常的にも多くみられるもので、ぎっくり腰や慢性腰痛の原因となっていることも少なくありません(腰痛の1~3割を占めるとの報告もあります)。
また、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの神経症状とも類似しているため注意が必要となります。
- ■ Case No.113 右殿部痛・仰向けで寝ると痛い(40代 女性 会社員)
- ■ Case No.99 左お尻の痛み・むくみ・足のつり(30代 妊婦 妊娠6ヶ月)
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- ■ Case No.74 腰から足が痛い・仙腸関節障害(40代 女性 会社員)
- ■ Case No.67 腰仙関節由来の大腿の痛み(60代 女性)
- ■ Case No.60 仙腸関節症候群・殿部痛・足のしびれ(50代 男性 会社員)
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- ■ Case No.43 腰痛・仙腸関節の痛み(30代 男性)
骨盤・臀部痛の症例一覧
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